現在のソフトウェア開発では、バージョン管理ツールがほぼ当たり前のように使われています。ただ、このバージョン管理ツールに振り回されてプロジェクトが破綻してしまうことも見受けられます。 なぜ、このようなことが起こるのでしょうか? 筆者は、SCM(ソフトウェア構成管理)の説明が単なるバージョン管理ツールの使い方の説明で終わってしまっていることが原因だと考えています。 SCMをただのソースコードの履歴管理だけで終わらせてしまうのはもったいないことです。 SCMは、必要性は理解されているけれども、あまり深くまで追求されない作業です。第1章の参考文献で挙げた書籍『パターンによるソフトウェア管理構成』では、SCMを「配管作業」といっています。 本章では、『パターンによるソフトウェア管理構成』で取り上げられているパターンのいくつかを対話形式で紹介していきます。開発者がバージョン管理ツール使えるようになった