リーマンショックや東日本大震災などがあったこの6年間に、若者の間では、今の生活への満足度が高くなった一方、将来の暮らし向きは悪くなると考える人が大幅に増えていることが分かりました。 調査した専門家は「雇用や社会保障など、生活の基盤に対する漠然とした不安の表れではないか」と指摘しています。 この調査は、若者の意識の変化を探るため、東京大学の研究グループが、平成19年から6年間にわたり、全国の20代と30代の男女およそ1800人に対して、毎年同じ質問をする手法で行われました。 このなかで、現在の自分の生活について聞いたところ、「満足している」と答えた人は去年は67%で、調査開始の時点より6ポイント上昇していました。 その一方、将来については、「自分の仕事や生活に希望があるか」という質問に、「ある」と答えた人は42%で、15ポイント減りました。 さらに、「自分の10年後の暮らし向き」について尋ね