日本企業の発明力は落ちた――。1990年代からこう言われることが多くなってきた。日経ビジネス7月4日号「本当は凄いニッポンの発明力」でも掲載したように、エアバッグや3Dプリンタといった技術は、日本人が発明したものの他国が市場の主導権を握ってしまった。バブル崩壊以降、開発者は失敗を恐れ、斬新な商品開発よりも、既存商品の改善に明け暮れたことも一因とされている。 だがいま商品開発のハードルがぐっと下がったことで、大企業を飛び出して起業する人が増えている。部品は仕入れやすくなり、資金調達や販路開拓もクラウドファンディングサービスを使えば消費者から直接集められるようになった。アイデアさえ面白ければ商品化にこぎつけやすくなったからだ。大企業出身の起業家になぜ社内で取り組まなければならなかったのか聞いたところ、現状の課題が見えてきた。 まず多くの起業家から出てきた課題が「本業との相乗効果を求めすぎる」こ
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