今年4月にスタートする「70歳就業法」(改正高年齢者雇用安定法)などにより“定年消滅時代”がやってくるが、今後は年金のルールも大きく変わる。年金博士こと社会保険労務士の北村庄吾氏が指摘する。 「新しいルールを踏まえて『何歳までどのような形態で働くか(どう年金に加入するか)』『何歳から年金を受給するか』の組み合わせを考えることが重要になります」 年金制度の変更内容と年代別の年金受給の選択肢を踏まえて、働き方ごとに“得する年金術”をみていく。 「60歳で転職」でも、繰り上げ受給の選択は慎重に 定年消滅時代は60歳からの転職(再就職)も、より一般的になる。転職時に次の働き先が見つからず、職に就かない空白期間が生じることも増えると考えられる。 その際に収入を確保するためには、年金の繰り上げ受給も選択肢のひとつだ。2022年4月以降は、繰り上げ受給の「減額率が緩和」される。 現行制度では、「60歳繰