みなさんこんにちは。TANKANESSライターの貝澤駿一です。 このライターとしての活動も含め、僕は短歌について何か文章を書く依頼をいただくことがあります。ある一首の短歌についてその批評や鑑賞を書く「一首評」や、連作について書く「連作評」、そして、一冊の歌集について論じる「歌集評」などです。 掲載される媒体(大きく分けて個人のnoteや同人誌などに載せるケースと、総合誌や結社誌からの原稿依頼のケースがあります)やヴォリュームも様々です。僕は短歌を作るだけでなく、短歌についてきちんと論じることも大切だと教わってきたので、こうした文章を書くことも大事な活動のひとつだと思っています。 時々、初心者の方から「短歌の評ってどうやって書けばいいの?」という質問を受けることがあります。この質問に答えることはすごく難しいです。理由は二つ。一つ目は、この世界には膨大な数の短歌や歌集があって、どんな風に論じれ