世界経済危機で一気に冷え込んだ日本の消費。だが、消費低迷の理由は景気の悪化ばかりではない。「日経ビジネス」が4月に実施した読者アンケートでは、消費の飽和やそれに伴うモノ離れの実態が明らかになった。 今回は日経ビジネス誌2009年5月25日号特集「物欲消滅 『買わない消費者』はこう攻めよ」の連動企画として、特に自動車購入に対する読者のアンケート結果から新たなニーズを考える。また新たな自動車関連ビジネスについても紹介していく。 「カーシェアリングは将来、鉄道、バス、タクシーに次ぐ交通ネットワークになる」 オリックス自動車の高山光正カーシェアリング部部長はこう意気込む。複数の会員で共用するクルマを提供し、利用時間や走行距離に応じて課金するのがカーシェアリングと呼ばれるサービス。同社は業界最大手で、会員数は今年3月末で4350人と、前年同期に比べ2倍以上となった。 一見するとレンタカーに似ているが