■釈明できる世界 「盟神探湯」(くがたち)とは、古代の日本で行われた裁判の一種。罪を問われた者は、熱湯に満たされた釜の中に手を入れさせる。無実の場合は手が無傷で、罪がある場合のみ大火傷を負う。 高校の頃、日本史の授業でこのエピソードを聞いたとき、「盟神探湯をやるハメになったら絶対に、火傷するじゃないですか」という質問をした。 先生は「その通り、盟神探湯をやると必ず火傷をする。つまり、古代の日本では『疑われたら、そこでお終い』なんだ」と答えてくれた。 その点、現代日本では「釈明や説明」が自由にでき、インターネットを利用すれば手軽に情報を発信することができる。もし、自分が何かしらの罪や疑惑をかけられたときも、「意見を発表する」ことができる。これは大変素晴らしいことだ。 先日京都亀岡で発生した無免許少年による暴走事故では、ネット上で「こいつが犯人だ!」という一部デマが拡散したが、疑われた少年の一