最近、東大の先生から聞いた話。僕たちが卒業する頃には人気学科であった電気・情報系を志望する東大生が減っているらしい。30年前の「進振り」では、情報科学や電気電子工学を志望するならば 80点くらいは取っている必要があったのだが、最近では志願者が少なくなって、電気電子などでは「底割れ」(最低点がつかない)することもあるらしい。代わって人気があるのが機械工学系だという。いやはや、隔世の感がある。 いつの時代も、大学生は機を見るに敏。将来性のありそうな企業を志向する。エレクトロニクス業界各社が苦戦しているから、電気系を志望する学生は少ないのであろう。そして30年前は人気のなかった機械工学が注目を集めているのは、自動車産業がグローバルに競争力を持っているからだと思われる。 一方、情報系があまり人気がない理由は、中学・高校での情報リテラシー教育にあるらしい。コンピュータの動作原理、プログラミングの面白