閉館方針を巡って議論が紛糾している渋谷区立渋谷図書館 渋谷区立渋谷図書館を今年度末で閉館するとの区の条例案を巡り、区議会が紛糾している。8日閉会の第4回区議会定例会では「地元への説明が不十分」として継続審査となり、閉館決定は見送られた。区内には図書館が複数あるとはいえ、利用者たちは「納得いかない」と困惑している。(白井亨佳) 同区によると、同館は1915年(大正4年)、区内で初めて開設された図書館。77年に現在の赤レンガの建物に改築された。蔵書数は約11万点、座席数は133席で全10か所の区立図書館の中で2番目に広い。JR渋谷駅から徒歩10分の好立地にあり、昨年度1年間の利用者数は約5万3700人と、多くの区民に親しまれてきた。 一方、同館は空調設備が故障し、今年夏には暑さから職員が体調を崩したため、8月中旬~9月中旬、臨時休館していた。現在は予約された本の貸し出し、雑誌と新聞の閲覧のみを