2007年05月21日 すべらないだけで良かったのか。 タダ券をいただいたので、カンヌ映画祭で松本人志の『大日本人』を観てきた。 昨晩の初回の上映は、あまり人が入っていなかったが、今日の2時の回は満員。日本人監督への期待の高さが伺える。 結論から言うと、非常に残念な感じの映画だった。新人監督のスタンディングオベーションはお約束なのだが、何人か仕込みらしい人が必死で煽るものの、なにかちょっと困ったようなそこそこの拍手だけで終わった。 どういうことかというと、笑えるポイントはたくさんあるのだが、映画としての完成度が低すぎるのと、テンポが悪い。日常生活を延々と流す系の映像なんかは、わりとフランスで人気があるのだが、それは映像美があって初めて評価される。 さらに、最後の10分くらいは明らかに手を抜いていて、収拾がつかなくてファーラウェイな終わり方をする学生演劇のような印象だ。これは、プロフェッショ