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ブックマーク / www.jicl.jp (5)

  • 緊急事態条項が通ってしまった未来からの伝言 内山 宙(法学館憲法研究所 今週の一言)

    憲法が改正されたころ、私はまだ高校生になったばかりだった。改正案の内容は、私が中学で習っていた憲法の原則からすると、ちょっとおかしいんじゃないかと思ったけど、選挙権のない自分には何もできなかった。 そして、18歳になったら選挙に行くものだと思っていたのに、今は選挙はほとんど実施されていない。憲法が改正されて、緊急事態条項というものが入ったからだ。 緊急事態条項が通って直ぐに某国がミサイルを発射しようとしているということで騒ぎになった。総理大臣が緊急事態だとテレビで宣言していたが、緊急事態にしては、記者会見の演出がやけに準備周到だったことが印象的だった。そのミサイルは、結局衛星軌道に乗ったそうで、人工衛星だったんじゃないかと言われていた。それで、緊急事態の宣言をした根拠を出せと野党が追及していたけれども、緊急事態宣言について国会の承認を得る期限が決まっていなくて、首相はなかなか国会承認の手続

    kiku72
    kiku72 2016/07/09
    “このお話は、緊急事態条項が通ってしまったらどうなるかシミュレーションしてみたものです。” #7月10日参議院選挙 デストピア小説じゃなくて弁護士によるシュミレーション
  • 今週の一言

    1 はじめに 「公権力による人種差別は悪質だと認識してほしい。」これは、筆者が2022年9月9日に東京弁護士会主催で行われたレイシャルプロファイリング最終報告書の調査結果発表の記者会見で述べた台詞だ※1。 筆者は、インターネット上のヘイトスピーチをはじめとする人種差別に関する問題に取り組んできた弁護士である。筆者がヘイトスピーチの問題に取り組んだきっかけは、朝鮮学校を高校授業料無償化から排除する裁判に出会ったことである。当時、筆者はロースクールに通う学生であり、機会を頂き同事件の弁護団会議に参加した。そして、目の前で「官製ヘイト」が行われている事実、「国からの差別」という不正義の最たるものが行われているその現実を目の当たりにしたのであった。今になって思えば、その頃から、「公権力や公人といった『上からの人種差別』の悪質性」について感じるところがあったのであろう。 「レイシャルプロファイリング

    kiku72
    kiku72 2016/06/15
    “「世間」が総動員された生活保護バッシングは、今、ブーメランのように国民全体に跳ね返って来ています。”
  • ホームレスってどんなひと?

    1 ホームレスってどんなひと? 皆さんは、「ホームレス」という言葉から、何をイメージしますか? 公園の片隅に立つブルーテントですか? 路上にたたずむ初老の男性でしょうか? ホームレス自立支援法2条は、「「ホームレス」とは、都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者をいう」と定義します。 この定義に従い、全国のホームレスの数を集計すると約3万人。ホームレスの方は移動が激しいため正確なカウントは困難なのですが、それでも①調査が始まった平成11年(集計数1万6247人)から一貫して増加傾向にある②従来は大都市中心であったが、近年地方都市でもホームレスが増加している、という傾向がうかがえます。 今回はその路上生活者の現状を紹介したいと思います。 2 なぜ、路上生活者になるのか? 路上生活者に対しては、ある種の偏見があります。「怠け者」「自ら望んで通常の社会

    kiku72
    kiku72 2014/01/12
    “私は路上生活者向けの法律相談に1年以上にわたって参加してきましたが、相談内容は圧倒的に借金問題です。つまり、皆、路上生活に陥る直前に「あがく」わけです。”
  • 改憲関連情報

    安倍さん、あなたは首相在任中の「憲法改正」に強い意欲を持っているそうですね。まずは国会による憲法改正案の発議を容易にする96条の「改正」から手がけるということは、あなた自身の口からも度々語られています。そして、同じように「改憲」を唱える「日維新の会」に、参議院選挙後の連携を見据えて接近を図っているとも伝えられています。しかし、ちょっと待ってください。あなたがこのように「改憲」に前のめりになるのは筋が違いませんか?それは、次のような問題があるからです。 第一に、いまの国会の構成が、衆議院も参議院も「違憲」状態にある、ということです。昨年末の衆議院選挙については、全国で16件の「一票の格差」訴訟が起こされましたが、その16件の訴訟すべてにおいて各高等裁判所は「違憲」(14件)または「違憲状態」(2件)の判決を言い渡し、うち2件では選挙無効の宣告さえなされています。これだけ見事に「違憲」判断が

    kiku72
    kiku72 2013/04/28
  • 1人ひとりの生活が守られる社会を

    ――赤木さんは、朝日新聞出版の雑誌「論座」2007年1月号に「『丸山眞男』をひっぱたきたい―31歳、フリーター。希望は、戦争。」を執筆され、大きな反響をよびました。“希望は、戦争”という表現に、当時ようやく社会問題として認識され始めた“格差と貧困”の深刻さを思い知ったという人も多かったと思います。 (赤木智弘さん) 誰かが誰かを足蹴にしている状態をそのままにして、現に戦争をしていないから「平和」とみなしている、それが「平和」なら、守るだけの価値があるのかという問題提起でした。今の社会システムが守られることによって不利益をずっと受け続ける人と、利益を得る人が出てしまうというのは、やはり良くないと思っています。戦争をする国になれば、格差はなくなるかといえば、そんなことはないわけです。しかし、ここまで固定化された格差を生んだ社会体制は、外からの大変動がなければ変り得ないのではないかという思いがあ

    kiku72
    kiku72 2010/05/17
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