泌尿器系の異常−頻尿頻尿とは排尿の回数の多いことであり、次項に述べる多尿と意味が少し異なります。つまり、便所にいく（小用）回数が増えることで、一度行ってもすぐにまた行きたくなる状態をさしています。もちろん尿量が多くなる多尿の場合には尿の回数も多くなるので頻尿になることが多くあります（頻尿と多尿が同時に起こっている)。したがって、頻尿には大きく分けて尿量が増加する異常（多尿）と尿量は増加しないけれども尿意（尿をしたくなる気持ち）が頻繁に起こる異常との２つがあります。 ◆原因◆ 尿をつくる人間の腎臓は非常に精密にできており、水を飲む量によって尿の量も変化させ、体の中の水の量を一定にしています。したがって、水を大量に飲めば尿の量も増えることになります。通常、１日の尿量は１,０００〜２,０００ミリリットルであり、昼間に小便をする回数は７回程度です。普通は就寝後の小便は行かなくてもすむように腎臓で調節されていま
