39歳でアスペルガー症候群の診断を受けた私は、自分の障害がどういったものなのかを調べる過程で、「カサンドラ症候群」という言葉にたどり着きました。 カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群当事者との意思疎通が適わない配偶者や家族、友人が陥る二次障害のことです。 体験談をつづったブログ等をいくつか読み、私は背中に冷たいものが伝うような気持ちに襲われました。 「マイペース過ぎで思いやりがない」 「こちらを糾弾するような物言いをする」 「自分のことにしか興味がない。一緒にいても寂しい」 カサンドラ症候群の方々が吐露するアスペルガー症候群当事者への思いは、かつて私がお付き合いした男性に言われてきた言葉だらけだったからです。 私は知らず知らずのうちに相手を追い詰め、カサンドラ症候群にしてしまっていたのだと、今さらながらに気付いたのでした。 では、アスペルガー症候群の人は、誰しもパートナーを追い詰めてし