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ブックマーク / note.com/taronohara (2)

  • 濱口竜介監督映画『偶然と想像』感想 / 「実存と虚構、繋がらない心」|野原太郎 / やけのはら

    濱口竜介監督『偶然と想像』を見た。 以下、ネタバレありの感想、覚え書き。 濱口監督の映画は、『ドライブ・マイ・カー』、『悪は存在しない』を鑑賞したことがあり(濱口竜介『悪は存在しない』感想 / 自然の摂理 自然の寓話 立ち上る薪割り幻想)、今更ながら、その才能に驚き、他の作品も見てみたいと思っていたタイミングで、旧作をまとめて上映する企画があったので、とりあえず近作の『偶然と想像』を見ることにした。 ただ、予告編を見た感じ、現代劇の恋愛ものという、私はあまり得意ではない、言ってしまえば興味のないジャンルで、これはどうなんだろうとも思ったものの、濱口監督を信じて劇場に足を運んだ。 移動シーンでの長回し、ダラダラとした日常会話、しかし、絶妙に弛緩させず推進力を保つという、いつもの濱口節から始まり、話は徐々に意外な展開を見せる。 映画内でそれまで積み上げてきた、そこはかとなく観客と共有したリアリ

    濱口竜介監督映画『偶然と想像』感想 / 「実存と虚構、繋がらない心」|野原太郎 / やけのはら
    kiku72
    kiku72 2024/08/21
  • 濱口竜介『悪は存在しない』感想 / 自然の摂理 自然の寓話 立ち上る薪割り幻想|野原太郎 / やけのはら

    数日前、濱口竜介監督の映画『悪は存在しない』を鑑賞。 以下、ネタバレありの感想、覚え書き。 事前に、石橋英子さんの音楽を起点として作られた映画との情報だけは知っており、また、ミニ・シアター限定での公開という上映方法からも、勝手に、もっと抽象的で、音楽を主軸に置いたイメージ映画的なものを想像していたのですが、はっきりと筋のある、シンプルで力強い「映画」。 舞台となった長野? 山梨? 小淵沢? の景色がまず印象的だ。 映画的マジック(それは危険なことでもある)によって切り取られたそれは、行ってみたいと感じさせる魅力的な情景で、生々しい息遣いを感じさせる。 地に足のついたスローなテンポだが、飽きさせない(『ドライブ・マイ・カー』もこのようなテンポ感だった記憶)。 話の推進力となるのは、グランピング施設の開発計画にまつわる騒動。 勿論、不要な環境破壊には賛同しないものの、開発する芸能事務所の描き方

    濱口竜介『悪は存在しない』感想 / 自然の摂理 自然の寓話 立ち上る薪割り幻想|野原太郎 / やけのはら
    kiku72
    kiku72 2024/05/26
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