ビートルズやストーンズにも影響を与えた孤高のミュージシャン 【週末シネマ】キアヌ・リーヴスとダブル主演の『ビル&テッド』シリーズのビル役で知られるアレックス・ウィンターは、キャリアの当初から俳優業と並行して監督として作品を作り続けてきた。ロックをこよなく愛するビルと同様、音楽にも親しんできたウィンターが敬愛するミュージシャン、フランク・ザッパの真の姿に迫るドキュメンタリー『ZAPPA』を完成させた。ザッパの音楽を愛するファンにも、その名前すら知らない人にも、その稀有な魅力は響くはずだ。 ・いま世界が見つめ直すべきものとは? 物語に引き込まれる『ファンタビ』新作 ザッパは1960年代から、実験的なロックからオーケストラ音楽まで、1つのジャンルに収まらない活動を続けてきたアメリカのミュージシャン。1993年、52歳の若さで亡くなった彼はその前衛的なスタイルで、ビートルズやローリング・ストーンズ