国の宇宙政策の司令塔とされる「宇宙開発戦略本部」の番頭役。前任者はベテラン官僚だ。「学長室に呼ばれ、前原誠司宇宙開発担当相の要請を聞いてその場で引き受けた。即断即決がモットーですから」と屈託がない。 子どものころは宇宙飛行士が夢。研究者になってからは惑星探査の分野を歩いてきた。日欧共同の水星探査機計画では日本側の責任者を務め、小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトにも当初からかかわった。今年、前原担当相の私的諮問会議メンバーに選ばれ、省庁の壁を超えた宇宙政策の必要性を痛感し「宇宙庁」創設を提唱するなど、構想力には定評がある。今回の抜てきを「言った責任を果たせということ」と分析する。 7月20日の就任直後から「正念場」だ。今月末には11年度予算の概算要求が控える。「一律10%減」を実現すべく、各省の利害調整に駆け回る。「これほど宇宙の話題で盛り上がった年に予算削減は寂しい」。研究費を減らされた
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く