2013年8月18日のブックマーク (2件)

  • 朝日新聞デジタル:(茶話:ラノベ)追い求めた目線の共有 - カルチャー

    伏見つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」(電撃文庫)  現在のライトノベルを代表する人気作のひとつ、伏見つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」(電撃文庫)が、今月発売の第12巻で完結した。文武両道、才色兼備な中学生の妹・桐乃(きりの)が、実は萌(も)えアニメやゲーム、なかでも妹モノを偏愛する重度の隠れオタクだと知ってしまった高校生の兄・高坂京介が、妹のオタク趣味を守るため奮闘し、新たな経験や出会いを重ねていくホームドラマ&ラブコメディーだ。  ライトノベルの特徴のひとつに、書き手と読み手の距離感の近さがある。コメディー系作品の多くに、ヒット作のパロディーやネットスラングといった「ネタ」が含まれているのも、作者が、読者と同じ目線を共有していることを示すためだろう。「妹萌えオタクの妹」をヒロインにした作は、こうした側面をとことん追求したシリーズだと言える。  先に挙げた「ネタ」はも

  • 朝日新聞デジタル:(茶話:ラノベ)「全部入り」で壮大に - カルチャー

    籘真千歳「スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの」(ハヤカワ文庫)  ライトノベルの定義は難しい。定義に縛られず、可愛い女の子さえいればなんでもよしと、あらゆるジャンルや題材、古典から最新の流行まで次々取り込む貪欲(どんよく)さが、その魅力の源泉だろう。その意味で「θ(シータ) 11番ホームの妖精」で電撃文庫からデビューした籘真(とうま)千歳が、SFの老舗ハヤカワ文庫から刊行した「スワロウテイル」シリーズは、SFあり、美少女あり、ミステリーありと、ライトノベル以上にライトノベル的な、「全部入り」の小説だ。  特異な伝染病に罹患(りかん)し、異性との接触を禁じられた人々が、蝶(ちょう)の羽を持った人造人間・人工妖精(フィギュア)をパートナーに暮らす人工島・東京自治区が舞台。人を害する人工妖精の抹殺を使命とする主人公、黒い羽の人工妖精・揚羽(あげは)が、数々の事件を通じ、人に奉仕すべく造られた人

    kim-peace
    kim-peace 2013/08/18
    >籘真千歳「スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの」(ハヤカワ文庫)