福井県越前市出身の作家、暁なつめさんの代表作で、シリーズ累計1千万部超の異世界転生コメディーライトノベル「この素晴らしい世界に祝福を!」(角川スニーカー文庫、略称このすば)。本編は2020年に完結したが、今年春にテレビアニメ第3期が放送されるなど人気は衰えない。このすばでプロ作家デビューしてから昨年10周年を迎えた暁さんに、作品に込めた思いやこれからの抱負を聞いた。 ―昨年プロ作家デビュー10年を迎えた。 「本当に長く続いたなって。(デビュー当時は)ライトノベル業界は結構ポッと出て、すぐ消えていくのが当たり前みたいに思われていたので、売れればいいなと思いながら書いていた」 「初期の作品、このすば1巻とかを読むと、全体的に荒いなとか雑やなとか、この辺直したいなとか、もう少しひねりたかったとか反省点はいくつもある。いまだに読んだら恥ずかしくてもだえたりします。でもこれはこれで味があっていいかな