私は、ある時点から上昌広という医師を全く信用していない。 ある時期というのは、緊急事態宣言が発令されて効力を発し始めた4月8日だったかに立ち読みした「週刊新潮」で、日本国内での新型コロナウイルス感染症の致死率がこのところ低下しているのは、東京五輪延期が(無事)決まったから検査数を増やした影響ではないか」と語っているコメントを見て目を疑った時だ。 私のようなど素人でも、東京五輪延期決定直後に検査数が増えた事実はなく(逆に感染が急増しているのに検査数が追いつかず、検査の陽性率が上がり続けていた)、致死率の低下は新たな感染者数の急増によるものだろうと推測がついたにもかかわらず、このような陰謀論あるいは出まかせを平然と口にできる上という人は、本当に新型コロナウイルス感染症に関心があるのだろうかと疑ったのだ。 その後、上がかつて塩崎恭久の盟友だったとか、東京新聞御用達の学者だとか、さまざまな悪評を聞