青森市で10日に行われた成人式に、東京・銀座で「筆談ホステス」として知られる同市出身の斉藤里恵さん(25)が招かれ、約2000人の新成人にメッセージを贈った。 斉藤さんは聴覚障害を乗り越え、自叙伝はベストセラーになった。 式典では、それまでざわついていた会場も、斉藤さんが登場するとしーんと静かに。冒頭の5分間、斉藤さん自筆のあいさつが大型スクリーンに映し出され、「難題の無い人生は無難な人生。難題の有る人生は有難(ありがた)い人生」などと自分の好きな言葉を贈り、人生の課題に感謝することですてきな人生が開けると激励した。 その後、20分間、事前に募った質問に回答。一部はその場で手書きし、「つらい時、立ち直るきっかけは」の問いかけには、「辛(つら)いのは幸せになる途中。勉強と思って受け入れるようにしています」とつづった。手書きの間は、別の質問に対して用意してきた文章を映して進行。最後に「感謝の心