先週末、Twitterのタイムラインを眺めていたら「マルドゥック・スクランブル」が積んである、みたいな呟きがあって、うおおおおお!よろしければぜひ読んでくだせぇ!感想聞かせてくだせぇ!とかなり暑苦しく思ってしまった。 直接話しかければいいのだが仕事中だったため、こんなところで、しかも今頃ひっそりとエアリプさせていただきます。めんどくさいって言うな! 「マルドゥック・スクランブル」はかなり昔に感想を書いたような気がするけれど、今でも印象深い作品。 廃棄物扱いされた少女娼婦バロットの、復讐と再生の物語。(私が読んだのは初期版です。完全版、何が違うの…⁉) 冲方丁さんの本は他に『天地明察』と『十二人の死にたい子どもたち』を読んだことがあるのだけれど、両作品ともプロットがしっかりとしている。 その明確さは初期作品マルドゥックにも貫かれていて、主人公の肉体の死から始まる物語は再生、復讐、狂気とまるで