ちょっとした日々の食べ過ぎ、飲み過ぎで体重は簡単に増えるのに、逆に食事の量を減らしても、なかなか元の体重には戻らない。そんな経験を皆さんもお持ちだと思います。人はなぜ肥満になってしまうのか、そして効果的なダイエットとは、を科学しました。 人間はなぜ太るのでしょうか? 先史以前の人類には現在のように食料を大量生産するシステムもなく、食べ物を確保することは大変なことで、常に飢えにさらされてきました。そこで、人類はその進化の過程で、飢餓に備えて摂取したエネルギーの余りを脂肪として体に蓄える「倹約体質」機能を身に付けるようになりました。現代のように食料が豊富な時代になって摂取カロリーが高くなっても、この機能は維持されていますから、余計なエネルギーは脂肪となって体に貯まり、肥満を招いてしまうというわけです。 世界で一番肥満しやすい遺伝子を持っているのは、アメリカ大陸の先住民の1つであるピマ・イン