画像をクリックすると3,000×2,000ピクセル程度の大きな画像を開きます。 このページに掲載された画像はすべて内原恭彦氏により加工された作品です。(編集部) 先週は、上野や浅草に出かけて集中的に写真を撮った。以前、ある写真雑誌の編集者に「内原さんは、浅草なんかは好きじゃないでしょう?」と言われたことがある。どういう文脈だったか忘れたが、ぼくの自家製写真集のページをめくりながらのことで、ぼくの写真のテイストと「下町情緒」に満ちた浅草は合わないだろう、というような意味合だったと思う。「いや、そうでもないですけど……」と曖昧にぼくは答えた。 実際のところ、ぼくはけっこう浅草に写真を撮りに行っているからだ。と同時に、浅草では自分でも気に入った写真が撮れたという記憶はあまりなく、なんだか苦手な街だという気持もどこかにあった。ほんとうは、ぼくはどんな場所でも何でも区別せずに撮りたいと思っている。む