図2 従来品(右)と「nav-u NV-U75」シリーズで搭載した開発品(左)。吸盤面積を約30%(本誌計測)小さくしている 簡易型カーナビ(PND)の取り付けスタンド(クレードル)に,吸盤を採用する国内メーカーが相次いでいる( Tech-On! 関連記事)。その先陣を切ったのはソニーである。同社は2007年3月に発売した「nav-u NV-U1」で「ピタッと吸盤」を初めて採用した(図1)。ピタッと吸盤の開発者で,同社 ネットワークプロダクツ&サービスグループ パーソナルデバイス事業部門 設計2部2課の川端真氏に開発の経緯や今後の方向性などを聞いた。(聞き手は,久米秀尚) ――なぜPNDのクレードルに吸盤を採用したのでしょうか。 持ち運べるというPNDの利点を生かしたいと考えたのがきっかけでした。実は,欧州では先行して吸盤タイプのPNDを発売していたのですが,簡単に取り付けられることがユー