すっかり私たちの生活に定着した「洋式トイレ」。住宅・都市整備公団(現・UR都市機構)が採用したことから昭和30年代より全国に普及し、今では洋式トイレではないトイレを見かけるほうが難しくさえなりました。 大小男女兼用で省スペース、足腰に負担が少なく子どもにもお年寄りにも妊婦さんにも安全、などなどメリットの多い洋式トイレですが、一点だけ問題があるとすればそれは「掃除の難しさ」! いえ、日常的な掃除やお手入れのレベルならば、よいのです。和式や男性専用便器に比べ、足元や床の汚れ具合が少ないのはまったく特筆すべきこと。 しかし、洋式トイレはとかく複雑な形状をしています。構造的に掃除の盲点が多いのです。そのため、ちゃんと掃除をしているのにも関わらず、夏場や換気を滞らせたときなど、しつこい悪臭に見舞われることが……。便器の中がいくらピカピカに磨かれていても、「どこからともなく」それは、臭うのです。 トイ