パナソニックが、巨額損失隠し事件で資本が脆弱となったオリンパスに最大500億円を出資する支援で調整に入ったことが5日、分かった。テレビ事業の不振による業績低迷から脱却するため、オリンパスの主力事業である医療分野で業務提携を結び、新たな収益源の確保を目指す。 出資により、オリンパスは再建のための合理化資金を賄う。販売力に強みを持つパナソニックと資本関係を持ち、事業再構築に取り組むのが得策と判断した。 パナソニックがオリンパスの第三者割当増資を引き受け、筆頭株主となる。出資額について両社は300億~500億円を軸に詰めている。