名古屋市は19日、4月1日時点で保育所に入れない「待機児童」が3年連続でゼロになったと発表した。一方で特定の保育所を希望するなどして国の基準で待機児童に含まれない、いわゆる「隠れ待機児童」は、昨年より39人多い585人となった。 市によると、4月1日現在の就学前児童は11万7083人(前年比288人増)。うち4万3245人が保育所などの利用を申し込み、4万2660人が入所した。昨年度、市は保育所の入所枠を1900人分増やしたが、隠れ待機児童とされる「利用保留児童」は逆に増えた。15年は前年比で210人減っていた。 市保育企画室の竹内美久室長は会見で「マッチングの難しさがあった。その地域のニーズに合った保育所を整備していきたい」と話した。名古屋市は待機児童が全国最多になった2011年度から対策を本格化している。(安仁周) 「早生まれの壁」 今春、復職した名古屋市中村区の女性(30)は、三男(