「顔認識」技術はここまで進化した。群衆の中から特定の人物を見つけ出し、10メートル離れた場所から視線の先を追う。用途は実に広い。 画像認識技術の精度と機能性が向上し、入退室管理などが中心だった従来の応用領域が、セキュリティやセーフティ全般に向けて大きく広がっている。一方、ディープラーニングをはじめとするAI(人工知能)技術との融合が進み、マーケティングや広告、交通、金融、各種サービスへの活用も既に始まっている。 「顔認識」技術はここまできた セキュリティとセーフティの面で最も注目度が高まっているのが「集団の中で特定の人を見分ける」顔認識と顔認証の技術だろう。2020年の大イベントを前に、不審人物(テロリストや手配中の犯罪者など)の発見は重要な保安対策になる。また施設への入場や入室に際して権限のある(登録された)人物以外を拒否する用途には実際に国内でも利用されている。 これまで本人認証にはI
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