「レイプ・ドラッグ」、もしくは「デート・レイプ・ドラッグ」と呼ばれる薬物をご存じでしょうか? 一緒に食事に出かけた相手の飲み物などにこっそりと混ぜ、性的な暴行を加えるために使う「ドラッグ」のことです。そのために開発された特別な薬物が使われているわけではありません。一般的な睡眠薬などが悪用されているのです。飲まされると意識がもうろうとし、記憶があいまいになってしまいます。このため被害の実態は明らかになっていません。私たちはある事件をきっかけに、取材を始めました。(京都放送局記者 小山志央理・ディレクター 岩根佳奈子)