先日、全国各地で成人式・二十歳の集いが開催されました。 「きものやまなか」でも、たくさんのお客様が二十歳をお迎えになりましたが、今回ご紹介させていただく西様もそのお一人です。 当店が中日新聞で取り上げられた記事をご覧になり、成人式の1年前にはるばる三重県津市よりご来店いただきました。 中日新聞 掲載記事 紫色の振袖はヒロミチナカノのブランド品で、お母様がかつて成人式で着用されたお着物です。 まずは振袖のクリーニング・長襦袢のサイズ直しで、お嬢さまに着ていただける状態にお直しさせて頂きました。 コーディネートについては帯も新しくさせて頂いたので、古さを感じさせない華やかな雰囲気に甦っています。 うしろ姿もとても素敵ですね! お嬢さまの雰囲気に合わせ、帯あげ・帯じめ・刺しゅう半衿・髪飾り・ショールもアレンジし、とてもお似合いです。 ご来店時はご家族5名様でお越しいただき、とても楽しくご相談をさ
成人式でママ振袖をお着せするとき、帯や小物はそのままでも大丈夫でしょうか? 今回は当店のお客さまの事例で解説させて頂きます。 変えないママ振りコーデ こちらのお写真は、当店のお客さま泉さまの当時の振袖姿です。 薄紫色の辻が花が描かれたステキな振袖ですが、この着物をお嬢さまにお着せしたいとのことで「きものやまなか」までご来店いただきました。 帯や小物はそのまま使用 最近、ママ振りのご相談でお越しいただくお客様の中には「昔の帯や小物は古い感じになるので、ぜんぶ変えなければいけない」と、お考えの方もいらっしゃいますが、決してそんな事はありません。 泉さまの御品を拝見させて頂いたところ、帯も振袖にピッタリ合っており、帯揚げ・帯締めもオシャレなデザインでしたので、そのままお使い頂く事をご提案させていただきました。 ショールも高級感があるブルーフォックスをお持ちで、毛並みの劣化や変色もほとんどありませ
思い出が詰まった絞りの振袖 ママ振り専門店「きものやまなか」店主の山中邦彦です。 今回は大きいママ振袖のサイズ直しの事例をご紹介させて頂きます。 こちらは瀬戸市にお住まいの中島さまからご依頼の「総絞りの振袖」です。 最近は少なくなりましたが、お母様の時代は、このような素晴らしい絞りの振袖がたくさん販売されていました。 思い入れのあるこの振袖で、お嬢様の凛さまに成人式を迎えて頂きたいとのことでしたが、実際にお着せしてみると、 小柄なお嬢さまには、身丈(着物の身長の長さ)が10㎝以上長く、おはしょりの部分がかなりダブついています。 さらに身幅(着物の横幅)も広すぎて、下前の部分が余ってしまいました。 多少の違いでしたら着付けで調節できますが、これだけ大きいと綺麗な着姿にはなりません。 洗張り・お仕立て直しでサイズ直し そこで今回は、この振袖を洗張りの作業で反物に戻し、お嬢さま用に小さくお仕立て
父親も一緒の前撮りが増えています 最近、成人式の前撮りでお父さまも一緒に記念撮影されるお客さまが増えています。 振袖に特別な思い入れがあったり、ママ振りのお客さまに多く、本日ご紹介させていただく山口さまも家族写真を撮影されました。 お父様はスーツ姿で、お母さまはベージュの訪問着をお召しになり、お嬢さまと3人の素敵な一枚です。 前撮りでの父親の服装は、山口さまのように黒や紺など落ち着いた色合いのスーツ姿がほとんどで、お母様は訪問着などの和服を着用されるお客さまが増えてきました。 そしてこのオレンジ色の着物は、お母さまが成人式で着用したものですが、お父さまにとっても思い出の品。 なぜなら… お母さまの卒業式に花束をもって駆けつけたお父さま。 そして何十年後、ご夫婦となってこの振袖を囲み、家族写真をとるとは思いもしなかったそうです。 それにしても、お二人ともお変わりないですね。 今回のご相談では
美人姉妹が振袖を着たらどうなる? こんにちは。 ママ振り専門店「きものやまなか」店主の山中邦彦です。 さて本日は、上手なママ振り活用術と、当店のお客様をご紹介したいと思います。 こちらは、当店のお客様 尾関さまのお写真です。 尾関さまは、3人姉妹で、いちばん右の「紫色の振袖」を着ておられます。 「やまなか」では、この晴れ着を、尾関さまの2人のお嬢さま用に、甦らせるお手伝いをさせて頂きました。 左が姉のほの香さま、右が妹の由真さまです。 今回は、お2人同時に撮影されるとの事で、お姉さまは「紫色のママ振り」を。 妹さまは「オレンジ色のおば様の振袖」をお召しになりました。 それにしても、本当にお綺麗。 美人姉妹とは、まさにお2人のことですね! 作業としては、2枚の振袖を、クリーニング・染み抜きの作業でキレイにさせて頂き、平打ち・丸組の帯締め・絞りの帯揚げなどの小物で、シンプルにコーディネイトして
よみがえる「ひいおばあ様の引き振袖」 こんにちは。 「きものやまなか」店主の山中邦彦です。 当店では毎年200枚以上のママ振りをリメイクしておりますが、年代としては20~40年前までの着物がほとんど。 しかし、本日ご紹介させていただく兼松さまからご依頼品は、なんと84年前の昭和13年(1938年)に、ひいおばあ様が結婚式で着用された「引き振袖」です。 この時代ですと、二十歳で華やかな振袖を着てお祝いする、いわゆる「現代の成人式」の習慣は定着しておりません。 ただ、由緒あるご家庭では、婚礼の儀式で新郎は羽織はかま、新婦は立派な引き振袖に身をつつみ結婚式をとり行いました。 ひいおばあ様の結婚式 こちらが、兼松さまからお借りした当時のお写真です。 今から84年も前ですので、もはや思い出の品というより、当時のことを知る事ができる貴重な資料ですね。 昭和初期に、これだけの衣裳で写真撮影されたというこ
帯で生まれ変わるママの振袖 こんにちは。 ママ振り専門店「きものやまなか」店主の山中邦彦です。 さて、ママ振りをお嬢さま用にコーディネイトする時、帯を変えると、どんな感じに仕上がるのでしょうか? 今回も、当店のお客様をご紹介しながら、ご説明させて頂きます。 お母様の成人式 こちらのお写真は、当店のお客様 植田ひろみ様の成人式の時です。 オレンジ色に御所車(ごしょぐるま)文様の素晴らしい振袖ですが、今回はお嬢さまのすみ香様用に、リメイクさせて頂きました。 ご身長がある、とても綺麗なお嬢様でしたので、ステキにリメイクが完成。 とくに今回は、小物だけでなく、帯も新しくして頂きました。 帯は、着姿に占める割合が着物の次の多いため、新しくすると、大きくイメージが変わります。 とくに後ろ姿は、帯が主役といっていいほど。 お母さまの時と比べてみると… 黒地に金の帯で、より豪華な感じに仕上がりました。 さ
振袖の身巾が足りない時どうすれば良い? ママ振袖を娘さまに着せるとき、身巾(着物の横はば)が足りない時は、どうすれば良いのでしょうか? 本日は当店のお客さまの事例を交えながら、お話しさせて頂きます。 こちらの蝶の柄の振袖は、当店のお客様 中村さまのママ振りです。 とても大胆な柄ゆきで、個性的なママ振りですね! きっと成人式の会場でも、映えるのではないでしょうか。 今回はこの着物を、来年の成人式で、娘さまにお着せしたいとの事で「やまなか」まで、お越し頂きました。 ただ実際に、お嬢さまにお着せしてみると… 写真のように身巾が狭く、お嬢さまに着て頂くには、難しい状態です。 そこで今回は、この着物を「洗い張り」という作業で、いったん反物に戻し、お嬢さまのサイズに、一から仕立て直すことにしました。 この方法ですと、身巾以外の身丈(身長の長さ)や、裄(手の長さ)も、すべてお嬢さまのサイズに、お直しする
①早めに出しましょう まず、1番最初に大切なのが「早めに出す」という点です。 なぜなら、着物のクリーニングは、お洋服と違って時間がかかり、カッターシャツのように、今日だして、次の日に仕上がることはありません。 「きものやまなか」クリーニング期間 丸洗い たとえば、当店ですと、こちらのような納期がかかります。 お店によって違いはありますが、早いお店でも1か月は必要ですので、遅くとも成人式の3ヵ月前には、クリーニングに出しましょう。 振袖クリーニングはいくらかかる? さらに最近は「前撮り」といって、成人式当日ではなく、前もって記念撮影をするお客さまが増えています。 その場合は撮影予定日から逆算して、さらに早めに準備をすすめる必要があります。 成人式の前撮りはいつが良いの? ②着物専門のクリーニング店に出しましょう 2番目に大切なのが、着物の専門のクリーニング店、もしくは和服の専門店にお願いする
【ママ振り撮影】フォトスタジオ選びのポイント こんにちは。 ママ振り専門店「きものやまなか」の店主 山中邦彦です。 さて最近は、ママ振り(お母さんの振袖)で成人式を迎える方が増えていますが、その撮影は、どんなフォトスタジオでお願いすれば良いのでしょうか? ポイントは次の2つです。 ① 撮影専門の写真館であること 「写真館なんて、どこも専門じゃないの?」 と、思われた方もおられると思いますが、最近は、たくさんの業種が写真業界に進出しており、見た目は普通のフォトスタジオでも、実際は呉服店・貸衣装店などが、経営していることがあります。 ただ、ほんとうに綺麗な写真は「もちはもち屋」という言葉にあるとおり、撮影ひとすじに、長年とり組んできたフォトスタジオの方が、美しく撮影してもらえます。 ② 着付けが上手であること 2つ目に重要なポイントは「着付けの美しさ」です。 どんなに撮影技術が優れていても、着
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く