東京電力福島第一原子力発電所で、地下に流れ込んでいる高濃度の汚染水を凍らせて止水する工事が難航していることから、東京電力は、30日からトンネル内に氷を入れる対策を本格的に始め、凍結の効果が高まるか検証することになりました。 福島第一原発では、「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルに高濃度の汚染水が流れ込み、地下水と混ざって海に流れ出しているとみられ、東京電力は流出を防ぐため、汚染水を凍らせて止水する計画です。 ところが、3か月がたった今も十分に凍らず、対策は進んでいないため、今月からトレンチの中に氷を入れる対策を試験的に始めたところ、2トンの氷を入れた翌日までに水温が4度余り低くなったということです。 このため、東京電力は、氷によって凍結の効果が高まることが期待できるとして、30日から投入する氷の量を1日15トンに増やし、効果の検証を進めることになりました。 2号機と3号機の海側にあるトレン