『ヌイグルマーZ』ビジンダー耳のいちごみるく色ヒロインがカギ爪でゾンビをバッタバッタとなぎ倒す姿にシビれました。 ただいま公開中のこの作品、応援の意を表したく、メルマガ映画の友よでの「日本映画ほぼ全批評」から以下、転載します(昨年12月刊行の第2号より)。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ まるで初めから井口昇監督に捧げているような内容の、大槻ケンヂ原作の映画化である。 井口昇監督の劇場用映画第一作『恋する幼虫』(04)は、お互い接触することのできない男女の純愛物語という主題に、後半突然ゾンビ化が蔓延した世界という事態が被さる。そのことが、頭が食いちぎられた姿……つまりもうキスしたりは出来ない状態でも生き続ける男性が、人血をすするようになった女性に応え続ける……という止揚的表現とあいまって描かれる。ゾンビそれ自体が主題なのではなく、世界観作りのトッピングのように使うと