再結成の挨拶状となったミニ・アルバム『lost and found』が昨年リリースされた時、KERAは〈同窓会ではなく、新しいことをやる〉ための再始動であることを強調していた。そしてこのたび満を持してリリースされた有頂天の26年ぶりとなるニュー・アルバム『カフカズ・ロック/ニーチェズ・ポップ』には、その答えとも言うべき、現在進行形の彼らが詰め込まれている。どの曲も紛れもなく有頂天の音でありながら、過去のどの作品とも異なった質感は、いまの彼らだからこそ表現できたものだ。 同アルバムは、その名の示す通りフランツ・カフカとフリードリヒ・ニーチェをモチーフとしたコンセプチュアルな2枚組。〈カフカズ・ロック〉と〈ニーチェズ・ポップ〉=ネガとポジの対照的な構造を持つこの大作は、2016年の年の瀬に一体何を示すのか? KERAにたっぷりと語ってもらった。
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