ブックマーク / note.com/campintheair (2)

  • 『関心領域』と、想像の難しいものごとについて、それでも想像すること|伊藤聡

    絶滅収容所のとなりで幸福に暮らす家族アウシュビッツにあった絶滅収容所の所長一家が、施設のすぐとなりに建てられた、美しい庭を備えた瀟酒な家に居住し、穏やかに暮らしていたという実話をもとに作られた作品が『関心領域』である(英作家マーティン・エイミスによる原作小説あり)。家族でレジャーを楽しみ、子どもを教育し、ひとつのテーブルで事を摂り、誕生日のプレゼントを贈りあうルドルフ一家。地獄絵図のとなりで営まれる、平凡だが幸福な暮らし。劇中では収容所内の様子を一切描写せず、家族の暮らしや、所長であるヘス*1 の体験だけを描いている。また作は音響効果が非常に重要であり、収容所内の情報が音として伝わってくる構造になっているのが大きな特徴である。監督は『アンダー・ザ・スキン 種の捕』(2013)のジョナサン・グレイザー。 作を見ながら、もし自分がタイムトラベルをして、この所長一家と会話できる状況になっ

    『関心領域』と、想像の難しいものごとについて、それでも想像すること|伊藤聡
  • コスメとギターエフェクターのビジネスモデルはほぼ同一|伊藤聡

    商品が多すぎて選べない半年ほど前である。鏡にうつる自分の顔のみすぼらしさに嫌気がさし、スキンケアをきちんとしなければと思い立った。私の顔は全体的にひどかった。仕事帰り、電車の窓にうつった私はいかにも生気がなく、まるで「会社の金を横領してつかまった経理部の中年男性」といった独特の陰さがあった。われながら、この容姿はどうしたものかと情けなくなったのである。できればもう少し、はつらつとした顔になりたい。肌や身体の手入れをおろそかにしてきたツケがきたと思った。それまでも、風呂上がりに無印で買った安価な化粧水ぐらいはつけていたが、きちんとしたケアをしなければと考え、ドラッグストアへ向かったまではよかったものの、私は混乱した。商品の数が多すぎて、何を買えばいいのか見当がつかないのである。 スキンケア用品売り場はまさにカオスであった。化粧水だけでも何十種類もの商品が並んでいる。それだけではなく、乳液、

    コスメとギターエフェクターのビジネスモデルはほぼ同一|伊藤聡
    king-zessan
    king-zessan 2021/09/06
    どちらも全然知らない領域だけど、面白い内容だった。他の分野でも、すぐ思いつかないだけで似たようなものがあるかも。
  • 1