なんとも驚くと言うのはあちこち転がっておりますもので、己が体験しておりませんでも人様が見聞きした中にも大層驚くことがあるものです。 年明け、どうにも髪の毛を始末せんことには後ろ髪が五月蝿くてかなわない、髪の毛の始末ばかりのところに足を引っ張る爺は出る、竹の伐り出しから若い衆の面倒とめまぐるしい中、ようやくの事で飛び込んだのは安原さんの店です。 安原さんは親子2代の散髪屋さん、釣り好きの親父さんは散髪に行くたびにすぐには帰してくれません。 最初の頃は散髪の後、あそこが釣れる 何の餌で、だれそれは大物をなどと さして代わり栄のしない話で足止めを喰らいます。 そりゃあそうです、昔から散髪屋さんと言えば人だまりのするところで情報の集積場であって、その受け渡し場でも有るのですから親父さんが情報の収集に余念が無いのは正しい業務遂行だといわねばなりません。 親父さん、散髪の後で帰りたいそぶりの浪士に気を
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