JTB中部(名古屋市)の男性社員が、岐阜県立東濃高校(同県御嵩町)の遠足で使うバスを手配し忘れ、さらにこのミスを隠すため、生徒を装って「遠足を中止しなければ自殺する」という匿名の手紙を作成し、同校に届けていたことが29日、わかった。同校は手紙の内容を検討したうえで、予定通り遠足の実施を決めたが、バスは配車されず、遠足を延期した。 同校は毎年、この時期に全校生徒が対象の遠足を行っている。今年は学年別に計317人が東山動物園(名古屋市千種区)やナガシマスパーランド(三重県桑名市)などに行く予定で、JTB中部にバス11台の手配を依頼していた。 ところが、遠足前日の24日夕、JTB中部の担当社員が同校を訪れ、「学校のポストのそばに落ちていた」と手紙を渡した。同校が内容を確認すると、「明日の遠足を中止しないと自殺する」などと生徒が書いた可能性があるものだったという。 このため同校は、すべての生徒の安