大阪市教育委員会は5日、特別支援学級に通う小学6年の男子児童に暴言などを繰り返し、学校の聞き取りに対して虚偽の報告をしたとして、市立小の男性主務教諭(39)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。 市教委によると、男性教諭は2021年4~6月、発語が困難な男児に向かって「あいさつしろや」「ありがとうくらい言えや」などと暴言を繰り返したり、何度も肩を強くたたいたりした。校長らの聞き取りに対し、「今後の社会生活を考えて指導した」と虚偽の報告をした。 男児の保護者から21年11月に相談を受けて発覚。男児は教諭の言動に恐怖を感じ、21年8月~22年1月、学校に通えなかった。男性教諭は「自分の指導力不足へのいらだちをぶつけた」などと話しているという。【野田樹】