地震や津波などの自然災害は、いつ起きるかわからず防ぎようがない。万が一、ローン返済中の住宅が自然災害によって倒壊してしまい、修繕してもどうにもならない状態になってしまったら、残りの返済はどうすればいいのか? 今回は、被災時の住宅ローンの支払いについて紹介する。 ■かつては被災による減免制度はなかった かつては、災害によって家屋が全壊し、住める状態でなくなったとしても、ローンが減免される法律や制度は存在しなかった。新しい家を建てるにしても、再びローンを組み、二重ローンとなるのが一般的だった。借り入れが全額免除になるケースは、団体信用生命保険に加入している債務者(ローンの契約者)が不幸にも亡くなってしまった場合のみで、そのほかのケースでは生活を立て直しながら支払いを続ける必要があった。 ■阪神淡路大震災を機に見直し だが、阪神淡路大震災を機に見直され、現在は支援金の給付あるいは融資、減免になる