優秀なサラリーマンである筆者が、ある心境の変化により、子供の頃一生懸命取り組んだ「走る」ということに再び目覚め、そこから更に厳しい環境に挑みながら、己の限界に挑戦していく。その過程やレースの状況などについて語っている本。 ときには50度を超える高温の中、ときにはマイナス40度の南極で、またあるときには300㎞を超える距離を40時間以上かけて走りきる。筆者は、苦痛を感じることに生きている意味を問う。 あまりに過酷な環境が多く、一般のランナーに共感は得られないかもしれないが、純粋な読み物としてもおもしろく読める。