『5(ファイブ)』は、B5変型版で、普通のビジネス書などよりは大きい本です。 一見すると、絵本のようにも見えます。そして、ページ数も80ページと多くありません。ほぼすべてが文章で、イラストはありません。それでも、『5(ファイブ)』が絵本のように思えるのは、タイポグラフィーやブックデザイン(あるいは装丁)に楽しい工夫が施されていて、文字自体をずっと眺めていたくなるような作りになっているからでしょう。 随所に「問いかけ」があり、それに対する「こたえ」を書き込むスペースも用意されています。このスペースが、単なる箇条書きの空白が設けられているといったものではなく、ブロックタイプのメモ帳のようだったり、ふせんのようだったり、外国のノートのようだったりするのです。本が大きくて薄いため、バッと机に広げて、お気に入りのペンで書き込もうという気になります。そうやって書き込んでいるうちに、自分の今後のことを少