著者によれば、この本は、すきなことを仕事にしてしまった「優しい女の子たちの物語」(P9)なのだそうだ。「優しい」という言葉がでてくるあたりに、著者のスタンスが感じらられる。 この状態が危険なものであることは、勘のいい方々ならばすぐにお気づきであろう。社会学者、ジグムント・バウマンが論じるように、「フレキシブルな労働市場」において、一カ所の職場にとどまり、そこで自己実現を果たそうと願うことは、「大きなリスクを背負うことであり、心理的、感情的な破滅の原因でもある」 不安定な労働条件のもとでワーカホリックになることは、ケアワーカーにとって非常にリスクが高いことである。だから、「あまり仕事に夢中になりすぎてはいけません。ほどほどにして次の仕事のことも考えましょう・・・」というのがケアワーカーたちに対する模範的なアドバイスであろう。(P27) その介護労働の現場には、2つの構造的な問題があると指摘さ
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