日本列島が興奮に揺れた。10月29日から11月14日までの17日間、東京・国立代々木競技場などで行われた4年に1度の女子バレーボール世界選手権で、日本が32年ぶりに表彰台へ上がる銅メダルを獲得した。代表14選手の力が結集した戦いの結果といえるが、中でも最年少のウイングスパイカー、江畑幸子(日立)の成長ぶりに注目したい。初の大舞台で活躍しながら、最終戦となった3位決定戦はコートの外から見守る歯がゆさも味わい、「大事な場面で決められる強さを身につけたい」と唇をかんだ。大会期間中に誕生日を迎えた21歳。2年後のロンドン五輪に欠かせない存在となっていくだろう。(青山綾里) 最後を見守る 大会最終日の14日午後5時。抜群のチームワークを武器に快進撃を続けてきた日本は、3位決定戦の舞台で2008年北京五輪銀メダルの強豪米国との対決に臨んだ。 身長176センチ、体重70キロの江畑はこれまで通り先発でコー