御影に移動。旧乾邸で「音の城」。 いろいろ思うところはあったが、まず、いい試みだと思った。千野さんや大友さんのような、単に即興ができる人というよりは、聞くことや見ることにとても自覚的な人を人選してるところがとてもおもしろい。もちろん、通常の音楽療法のやり方と彼らのやり方がいつも一緒というわけにはいかないだろうし、まったくやり方の異なる場面も出てくると思うが、まずはそういう試行錯誤の場を作ったという点で大きな前進だと思う。そもそも、子どもを、既成の曲ではない、その場で作り上げていく音楽へとナヴィゲートしていくことじたい、とてもエネルギーのいることなのだから。 さて、じっさいの演奏はあまりに多様だったが、とくにおもしろかった一連のできごとを書こう。 まず千野さんの「とりかえ技」。何人かの子はひとつの楽器をたたき続けるうちにそこにきゅーっとはまって明らかに他の人の音が聞こえない感じになる。そうな