ブックマーク / note.com/onojima (7)

  • MELT-BANANAインタビュー(前編):日本より海外の方が圧倒的に知名度が高いバンドの活動の実情|小野島 大

    Left→Right YAKO,AGATA MELT-BANANAは今年で結成30周年を迎えた。あの衝撃的なデビューからもうそんなにたったのか……と感慨深くなってしまうが、去る6月17日にWRENCHとの対バンで見た彼らのライヴは、そんな感傷など軽く吹き飛ばしてしまうようなすさまじいパワーとカッティング・エッジなエネルギーに満ちていた。平たく言えば、30年前の登場時と同じように彼らは尖っていたし、2023年の今でも彼らのノイズはガリガリと時代に爪痕を残すような鋭い切っ先を突きつけていた。ハードコア・パンクやポスト・ロックやグラインドコアやノイズコアやオルタナティヴや、そんな流れから生まれてきた彼らは、今もハードネスとラウドネスとノイズとスピードとポップの最高値を弁証法的に更新し続けている。 MELT-BANANAは1993年にYAKO(vo)AGATA(g)を中心に4人組として結成された。

    MELT-BANANAインタビュー(前編):日本より海外の方が圧倒的に知名度が高いバンドの活動の実情|小野島 大
  • ハヤシヒロユキ(POLYSICS)インタビュー |小野島 大

    POLYSICSのリーダー、ハヤシヒロユキの最新インタビューをお届けする。 POLYSICSは先日、結成25周年記念となる全国25箇所を回るツアーが終わったばかりだ。3月3日の渋谷クアトロ公演は25周年ツアーのファイナル、翌3月4日は26周年突入最初のライヴという名目で2デイズを行い、めでたくツアーを終えたのである。私は3/4公演に赴き、いつに変わらぬPOLYSICSの元気な姿を確認したのだが、気になるところもあった。 ショウが始まりしばらくしてハヤシがMCで「これからはちょっとイメージを変えなきゃいけないと思っている、もう少し落ち着きたい」という意味のことを言い出した。観客はすかさず「えー!」と抗議の意志を示した。私はハヤシのその一言はほんのジョークだと感じたし、おそらく観客の大半もそう思ったはずだ。だが「えー!」という抗議を受けたハヤシは、なんだか戸惑ったような表情で口ごもり、そのまま

    ハヤシヒロユキ(POLYSICS)インタビュー |小野島 大
    kinushu
    kinushu 2023/04/06
  • [日々鑑賞した映画の感想を書く]「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」(2021年 庵野秀明総監督)(2021/3/11記)ネタバレ注意|小野島 大

    [日々鑑賞した映画の感想を書く]「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」(2021年 庵野秀明総監督)(2021/3/11記)ネタバレ注意 公開3日目(3/9)に行ってきました。当はi-Maxで見たかったんですが、いい席はすべて埋まっていたので、普通版で。i-Max版はいずれ見るつもり。 多くの人が言う通り、これで当にエヴァンゲリオンは終わったんだなと感じました。庵野監督が気でエヴァを終わらせようとして、ちゃんと終わることができた。当に素晴らしい。もちろん感想は人それぞれでしょうが、おそらく多くの人たちが内心に抱えていたモヤモヤを、なかなか決着がつけられなかった葛藤を、今作は見事に解きほぐして解消してくれた。当に良かった。詳しい分析や考察は、私よりもはるかに詳しく熱心で愛情もあるみなさんにお任せするとして、ライトなおっさんファンのひとりとして、適当に感想を書きます。以下ネタバレ含む

    [日々鑑賞した映画の感想を書く]「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」(2021年 庵野秀明総監督)(2021/3/11記)ネタバレ注意|小野島 大
    kinushu
    kinushu 2021/03/12
  • フジロック2019で感じたこと。|小野島 大

    今年もフジロックに3日間行ってきました。「終わり良ければ全て良し」と言いますが、2日目の最悪の大雨が3日目には嘘のように晴れ渡り、とても気分のいい一日を過ごし、今年もまた気持ち良く苗場を後にすることができました。2日目に耐えに耐えたご褒美のような気がしたけど、2日目だけ来て帰った人はお気の毒としか言いようがありませんね。 さて各アーティストのライヴ・パフォーマンスやブッキングについては雑誌の原稿に書くつもりなのでここでは触れませんが、それ以外で気づいたことを書いてみます。観客のマナーの問題です。 みなさんも知っての通り、フジは台風襲来で中止になった第1回の悪夢があります。そこで観客の側に「このままではせっかく芽生えたかけたフェス文化が壊れてしまう。自分たちが守っていかねば」という使命感が生まれたのではないでしょうか。「世界一マナーがよくクリーンなフェス」として評判のフジロックは、観客が作り

    フジロック2019で感じたこと。|小野島 大
    kinushu
    kinushu 2019/07/30
  • ハイレゾ配信は本当に「音楽業界の希望」なのか?|小野島 大

    「ハイレゾ音源が伸長」moraにおける2015年の音楽配信トレンド 中でも、ハイレゾ音源は、ダウンロード数315%、配信楽曲数259%、売上241%と大きな伸びを見せている ハイレゾ関連は音源販売だけでなく、ハードも売れてるらしいですね。オーディオ業界にとっては唯一無二と言っていい売れ筋/成長商品でしょうし、音楽業界にとっても先行きの希望のひとつ、なんて一部の専門家の見方もあるようです。ですが、どうかなあ。私は少し懐疑的です。 配信楽曲数が去年と比べると圧倒的に増えたことは確かです。ですが、ポップ・ミュージック関連の多くは(こう言っては失礼ですが)あまりパッとしないB級なJ-POPと、昔のアイドルポップスの再発みたいなのばかりで、当に強い大物邦楽アーティストは新譜も旧譜もなかなか出ないし、たとえば通常ヒットチャートの上位に来るようなヒット作も、ほとんど出ない。そして洋楽も、出るのは旧譜ば

    ハイレゾ配信は本当に「音楽業界の希望」なのか?|小野島 大
    kinushu
    kinushu 2015/12/28
  • シーナさんについて。|小野島 大

    シーナさんについて何か書こうと思ったけど、書けるほどたくさんの思い出があるわけでもない。ライヴは数限りなく見たけど、お会いしたのは2〜3回ぐらい。ちゃんとお話ししたのは取材の2回だけ。そのうち一回はロフト(ライヴハウスの)の何十周年かのアーカイヴのために、シナロケとロフトの関わりをお聞きしたのだった。最初は鮎川さんひとりだけで、取材陣のためにご自宅で昔の写真を探してくれていたシーナさんが遅れて登場したんだけど、シーナさんがあらわれたときの鮎川さんが当に嬉しそうで、当に仲のいいご夫婦なんだなーと思った記憶がある。シーナさんはキップがよくてなんでも気持ちよく喋ってくれて、優しい人だった。シーナさんが喋っている横でニコニコしながら聞いている鮎川さんも印象的だった。 鮎川さんがサンハウスをやめて次に何をやろうか考えていた時、それまで完璧なバックステージ・クイーンで人前で歌ったことのなかったシ

    シーナさんについて。|小野島 大
    kinushu
    kinushu 2015/02/15
  • ナタリーのこと、津田大介さんのことなど。|小野島 大

    津田大介さんが、ご自身が運営する音楽系ブログ「音楽配信メモ」で、ニュースサイト「ナタリー」立ち上げの経緯や軌道に乗るまでのこと、その中で津田さん自身がどういう役割を果たしたか、詳しく書かれています。 音楽配信メモとナタリー 津田さんが大山卓也さんと音楽サイトを立ち上げるという話は、確か何かの帰りに津田さんから直接、電車の中で聞いたんですよ。卓也君のやっていた「ミュージックマシーン」はとても面白いサイトで私も見ていたから、津田さんと組めば絶対面白いものになると思ったし、「自分でよければ手伝うよ」というような話をした記憶があるけど、結果的に私なんかの力を借りるまでもなく、ナタリーはいまや音楽ニュースサイトとしてダントツの力を持つメディアとなりました。 今ではいち寄稿者としてナタリーのインタビュー記事を時々書かせてもらってますが、一方で私が講師をつとめていた「音楽ライター養成講座」の元受講生が初

    ナタリーのこと、津田大介さんのことなど。|小野島 大
    kinushu
    kinushu 2014/08/24
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