タグ

fictionに関するkira-mekiのブックマーク (1)

  • 捨てられなかった香水瓶の話 - インターネットの備忘録

    ひとりの男の登場がわたしの季節を区切ってゆくのであれば、新しい香りはわたしを新しく塗りつぶしてくれるような気分になる。 夏が終わり秋が来て、冬の気配を感じはじめたのでこれを機に新しい香りに変えた。今まで使っていたものはある人からの贈り物で、もう会わなくなったのだし、使う意味もないように思えた。「使う意味」って、何のことだ、と自分でも不思議になったけれど、結局わたしにとっての「香り」というのは「その人のそばに近付いたとき、自分から香っていてほしい匂い」のことなのだろうと思った。それでいうとオレンジの包装紙にくるまれて贈られたその香水は、明らかにわたしには似合っていなかった、ような気がした。高級すぎたし、上品すぎたし、女らしすぎた。でもそれが相手がわたしに求めていたものだったのかもしれない。それをわたしは満たせなかった。だから会わなくなった。それだけのことだ。 久しぶりに会った友人に新しい香り

    捨てられなかった香水瓶の話 - インターネットの備忘録
  • 1