ぼくは普段は大阪弁で話しているくせに、書き言葉になると急に標準語になる。 別にぼくに限らず、方言を話す人はだいたいそうだろう。 ぼくは大阪弁のことしかわからないから大阪弁に限っての話だが、大阪弁で話してる人の話は、標準語のそれよりも頭が悪そうに聞こえる。 頭が悪そうだというのは、特に現代においてはあまり歓迎されないイメージだろう。 だからぼくは大阪弁で文章を書かないのかなと考えてみて、まあたしかにそういう部分はあるかもしれないなとは感じる。 しかしよく考えると、ぼくは小さい頃からこういう文体で文章を書いていた。 読む本のほとんどが標準語だからというのもあるが、そもそも学校で注意されるからである。 国語のテストで、サチコちゃんはほんまにかわいそうやとヒロシは思ったから、と回答すれば、減点である。 大阪弁はダメな言葉だ、ということを幼少期に教えこまれるのだ。 だからぼくはダメな言葉だとわかって