ドイツのカードビジネスで高いシェアを誇る貯蓄銀行グループは、キャッシュカード機能、デビットカード機能、そして電子マネー機能と三つの機能を搭載したカードを発行しています。電子マネーのブランド名は「ゲルトカルテ」であり、発行枚数でみるとドイツ国民のほぼ全員が電子マネーを一枚ずつ保有している計算となります。 ゲルトカルテは接触ICカードのプリペイド型電子マネーであり、預金口座に連動するタイプと、連動しないタイプの二種類がありました。当初は駅のキオスクなどを利用場所と想定していましたが、国鉄の切符自動販売機やパーキングメーターが主たる利用場所となりました。これらの場所では小銭が不要となるメリットをうまく表現できましたが、ファストフード店などでは利用額が伸びませんでした。ドイツ貯蓄銀行グループの運営するオンラインショッピングでも利用できましたが、これは実験的なもので商品はバラエティに富んでいません