20周年という大きな区切りを超えて、今新たに歩みだした21歳のモーニング娘。’19。加入当初はまだ幼い少女だった10期、11期のメンバーも今やグループの支柱になっている。加入してから味わった挫折、今まで見送ってきた背中、グループへの想い……。11期メンバー、小田さくらに今改めて、その軌跡を振り返ってもらった。 ──6年前、デビューした当時の自分についてどう思いますか 小田 最近たまに思うんですけど、歌に関してはある意味で昔の方が上手かった気がするんですよ。 ──いきなり衝撃的な告白ですね。どういうことですか? 小田 「上手かった」というのは正確じゃないかな。まぁ当たり前だけど、技術的には今の方が成長していますし。当時は本当に何も分かっていなかったですし。だけど何も分かっていなかったからこそ、歌に迷いがなかった。自分の歌に対して無条件に自信があった。自分が下手だということに気づいていない強み