娘の処女喪失--こちらから詮索しなくても、聞きたくない、知りたくもない「現実」が向こうからやってくることもある。商社マンとして頻繁に海外出張をするため家を離れることが多いHさん(50)の場合は、思いもよらぬ妻の告げ口によって発覚した。 「もう大変だったのよ、あなた!」 タイ出張から1か月ぶりに帰国したHさんに、妻は狼狽を隠さなかった。その日は夏休みで特に暑かったという。パート先のスーパーの客足が悪く、通常より2時間早く退勤した妻は、自宅に着くや違和感を覚えた。妻は、Hさんに事件当日のことを語った。 「『ただいま~』と玄関を開けるとリビングですごい音がしたの。そのあとドタバタ足音が聞こえる。泥棒でも入ったんじゃないかと思ってリビングに駆け付けたら、なんと娘と彼氏が半分裸で慌てているんですよ。2人ともTシャツを着るのが精一杯で、下はすっぽんぽんなのよ……」 2人が舞台として選んだのはリ