July 10, 2006 実売データをめぐる戦い (2) テーマ:本と出版について(527) カテゴリ:編集者生活 今や出版業界では『実売の売上をデータでチェックする』というのは常識になってきています。 自社の本に限らず、他社の本まで見れるシステムがある。 たとえば、全国展開する某大手書店のデータでは、Aという本が、その書店グループ全体にどれくらい配本されて、さらに各店に何冊ずついって、毎日どの店で何冊売れた、ということまで分かっちゃうんですね。 あと客層や返品も分かるようになっています。 当然出版社の人間は、このデータを見ていろいろなことを判断します。 ある著者の企画を考えているなら、近著のリアルな売上をチェックしたり、出版が決まっていたら、刷り部数を決める参考にしたり……。 最近、感じるのは、著者の方との感覚というか認識のズレ。 特に昔から業界にいらっしゃる先生との、かな。 たとえば